医療レーザー脱毛の
仕組み・概要

医療レーザー脱毛とは

医療レーザー脱毛の概要を横浜マリアクリニックが解説

医療レーザー脱毛とは、医療用の特殊なレーザーを肌に照射することで、毛が生えなくなるよう脱毛処理する施術です。

レーザーというと「熱くて痛そう」「なんだか怖い」と思われてしまいがちですが、ご心配はいりません。
横浜マリアクリニックでは効果の高さだけではなく、安全にも十分に配慮した医療レーザー脱毛を行っております。

そんな医療レーザー脱毛の仕組みについて、詳しくご紹介します。

医療レーザー脱毛の仕組み

脱毛レーザーは毛の黒い色に反応する

医療レーザー脱毛には、黒い色素(メラニン)に反応する波長のレーザーが用いられています。
黒い色に当たると、レーザーの光エネルギーは熱に変わります。

このレーザーを肌の表面に照射すると、毛にピンポイントで反応し熱を発します。
この熱が毛根にある毛を生やす細胞を破壊することで、脱毛が実現できるのです。

想像に難くないとおり、金色の体毛や黒い肌を持つ人が多い地域においては、レーザー脱毛はあまりメジャーな脱毛方法ではありません。
多くの日本人が持つ「黒い体毛+明るい色の肌」というのは、ムダ毛が生えていると目立ちやすい一方で、医療レーザー脱毛には非常に適した体質なのです。

医療レーザー脱毛の仕組みをイラストで解説

STEP1:肌にレーザーを照射

医療レーザー脱毛の仕組み①

あらかじめ毛を剃った肌にレーザーを照射します。

レーザーを照射すると、毛穴に残った黒い毛に熱が吸収され毛根に集中します。
黒い毛のみに作用するので、表皮や周辺の細胞を傷つける心配はありません。

STEP2:毛を生やす機能を破壊

医療レーザー脱毛の仕組み②

発生した熱は、毛穴の奥にある毛を生やす組織を破壊します。
一度破壊されると新たな毛は生まれません。

STEP3:毛が抜け落ちる

医療レーザー脱毛の仕組み③

毛の根元が破壊されると、残った毛は1~2週間ほど経つと自然に抜けていきます。
発毛組織が破壊された毛穴からは、毛が再生することはありません。
また、毛が生えなくなれば毛穴は自然に引き締まるため、脱毛後はすべすべとしたなめらかな肌になります。

新理論!蓄熱式医療レーザー脱毛の仕組みとは

上でご紹介したのは、一般的な医療レーザー脱毛機に多い「ショット式」の脱毛の仕組みです。
一方で、医療レーザー脱毛機の中には、「蓄熱式」で脱毛する機器もあります。

近年発見された「バルジ領域」だけをターゲットにした脱毛

蓄熱式の医療レーザー脱毛の仕組み

以前は、毛の根元の組織(毛母細胞・毛乳頭)が破壊されないと、永久脱毛はできないと考えられていました。
しかしながら、その毛乳頭へ毛を生やすための指令を与えている「バルジ領域」という器官のはたらきが、近年の研究で明らかになりました。
毛の根元を破壊しなくても、この「バルジ領域」さえ破壊すれば永久脱毛が実現できるとわかったのです。

ショット式の脱毛機は、毛の根元を破壊する際にバルジ領域も同時に破壊しています。
一方で、蓄熱式脱毛機はこの理論に基づき、バルジ領域だけを破壊のターゲットとしています。

蓄熱式の脱毛機が従来と異なる点は、毛根の浅い位置のバルジ領域のみをターゲットにしているため、強いエネルギーを加える必要はなく、弱いエネルギーでじわじわと加熱するような脱毛が可能なことです。

「レーザーが毛のメラニンに反応」という仕組みは同じ

インターネット上でしばしば「蓄熱式脱毛機はメラニンに反応する仕組みではない」のように書かれているのを見ることがありますが、これは間違いです。

確かに、蓄熱式脱毛機に搭載されているダイオードレーザーは、脱毛レーザーの中でもっとも代表的なアレキサンドライトレーザーと比べればメラニン吸収率の低い(メラニンに反応しにくい)レーザーです。
しかしながら、レーザーが毛のメラニンに反応することで熱を発生する、という基本的な仕組みは同じなのです。

バルジ領域だけを直接熱することはできないため、メラニンにレーザーを反応させないことには、肝心の熱が発生しないというわけです。

毛の生えるサイクル「毛周期」と医療レーザー脱毛の仕組みとの関係

毛周期とは

毛が生えかわるサイクル「毛周期」とは

髪の毛が自然に抜け落ちるように、人間の体毛は生え変わりのサイクルを繰り返しています。これのサイクルを「毛周期」と呼びます。
毛周期は身体の部位によって一周するスピードが異なります。例えば女性の場合は、毛髪は約4~6年、わき毛は2ヵ月程でサイクルをひと回りし、新たな毛が生えてきます。

普段私たちの目に見えているのは、「成長期」と「退行期」の毛です。
しかし、目には見えなくても、皮膚の下には休止期の毛が隠れています。
わき毛の場合、見えている成長期と退行期の毛は毛穴全体の約30~40%程度とされており、半数以上の毛穴は眠った状態なのです。

医療レーザー脱毛で脱毛できるのは
「成長期」の毛のみ

毛周期の3つのサイクルのうち、医療レーザー脱毛によって十分な永久脱毛効果が期待できるのは、「成長期」の段階の毛のみ。
つまり、1回の施術で脱毛処理できるのは、全体の約20%ほどでしかないのです。

こうした理由から、医療レーザー脱毛は毛周期のサイクルに––つまり、休止期で眠っていた毛が成長期に入って生えてくるタイミングに––合わせて、2~3か月に一度、複数回かけて行われます。
脱毛効果が十分に発揮されるまでのレーザー照射の回数は、毛質・肌質や体質によって個人差がありますので、ご注意ください。

いずれにせよ、毛周期を無視した脱毛施術では十分な脱毛効果を得るのは難しく、通う回数が増えてしまう分、患者さまにとって大きな負担になってしまいます。
これが、横浜マリアクリニックが「○か月で脱毛完了」を無理に目指さない理由です。
「早く脱毛を終わらぜたい!」という方も、どうぞご容赦ください。

記事監修医師
横浜マリアクリニック院長 
小林幸子

【略歴】

  • 平成16年 獨協医科大学卒業
  • 平成23年 横浜マリアクリニック開設(旧セシルクリニック)
横浜マリアクリニック院長 小林幸子 プロフィール写真

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